「安全」な状態は、何かを買えば手に入るものじゃないし、みんなが真似できるような一つのやり方でもないんだ。それは、自分の実際の生活に合った、複数の層を組み合わせたもの。そして、調子の良い一週間だけじゃなく、何年も続けられるものでないと意味がない。
以下に、実際にゲイたちが実践している7つのスタックを紹介するよ。どれが「正しい」というわけじゃない。それぞれカバーする範囲も違えば、求める習慣も違うし、弱点もある。実際に機能しているシステムがどんなものかを知ること、そして、自分の生活に一番近いものを見つけることが大事なんだ。
3つの質問テスト
この3つの質問をクリアしていれば、それは機能するシステムだ。
- HIV対策はできているか? PrEP、検出されないレベルの治療(U=U)、あるいはどちらも無理なら、コンドームと、すぐにPEPが手に入る計画を立てておこう。
- 定期的にクリニックに行けているか? 定期的な検査は、他のすべての層をチェックする役割を果たすものなんだ。クリニックとの接点がないスタックは、それが機能しているかどうかわかる術がないからね。
- 最悪の月でも実行できるか? 最高の月じゃないよ。一番忙しくて、ごちゃごちゃしてて、集中できない月。その時にスタックが崩壊するようなら、まだ正しいスタックじゃないんだ。
スタック1:毎日PrEP
向いている人: ほとんど毎週セックスをするゲイで、新しい相手やカジュアルな相手がいる人。最も一般的なやり方で、一番融通が利くスタックだよ。
基本(両方のパターンに共通):
- 毎日: PrEPの薬を1錠、絶対に忘れない習慣とセットにする。
- 3ヶ月ごと: クリニック受診。HIV、3箇所の性感染症検査、腎機能検査、処方箋の更新。
- 一度きり: ワクチン接種を完了する(A型肝炎、B型肝炎、HPV、Mpoxの予防接種)。
- いざという時のために: 最寄りのPEPクリニックがどこにあるか知っておく。
ここから、その使い方によってパターンが分かれるよ。
1A — コンドームなし
- カバーできること: HIVは、ほぼ完全に。ワクチンで予防できる性感染症。
- 弱点: 細菌性の性感染症(淋菌感染症、クラミジア、梅毒)。これらは時々感染するだろう。このスタックはそれらを予防するわけではなく、早期に発見して治療することが目的だ。
- 求められること: 毎回、きっちり検査を受ける。非常に性的にアクティブなら、3ヶ月ごとではなく6~8週間ごとに。クリニックでDoxyPEPについて相談する価値はあるかもしれない。
1B — ほとんどコンドームを使う
- カバーできること: 1Aがカバーすること全てに加え、細菌性の性感染症もかなり減らせる。
- 弱点: コンドームがカバーできない皮膚接触による感染症と、コンドームを使わない夜。
- 求められること: 適切なサイズのコンドームとローションを常備しておくこと。検査スケジュールは1Aと同じ。コンドームを使っても、クリニック受診の代わりにはならないからね。
正直な比較: HIVに関しては、1Aと1Bは同じくらい安全だよ。PrEPがその役割を果たしているからね。違いは細菌性の性感染症と、それらの治療をどれくらいの頻度で受け入れても大丈夫か、という点だけだ。どちらも完全なシステムだよ。どちらかが無謀というわけじゃない。
もしうまくいかなくなったら: 旅行中や生活が乱れた時に飲み忘れてしまう。代替策として、その週に4錠未満しか飲まずにセックスしたなら、すぐにPEPチェックリストを確認する。
毎日飲むのが苦手なら: 注射によるPrEPなら、毎日の習慣なしで同じスタックを運用できる。2ヶ月に1回の注射、または新しい選択肢が利用可能なら半年に1回だ。彼は薬を、忘れてはいけないクリニックの予約に置き換えることになる。
スタック2:オンデマンドPrEP
向いている人: 月に数回セックスをするゲイで、大抵は計画的(デート、旅行、いつもセックスする相手との時など)。
- セックスの前後: 2-1-1の服用方法。セックスの2〜24時間前に2錠、その後、最後のセックスの2日後まで毎日1錠。
- 3ヶ月ごと: 性的にアクティブな間はクリニック受診。毎日PrEPと同じ検査内容だよ。
- 一度きり: ワクチン接種を完了する。
- いざという時のために: 薬は家の棚ではなく、バッグに入れておく。
カバーできること: HIVは、確実にカバーできるよ。ただし、服用タイミングを守ればね。
弱点: 予定外の夜。オンデマンドは、予測できるセックスには有効だけど、予測できないセックスには向かない。
向いていない人: 慢性B型肝炎ウイルスに感染している人。PrEPの薬はB型肝炎にも作用するから、セックスに合わせて服用を始めたり止めたりすると、危険な肝炎の悪化を引き起こす可能性があるんだ。最初のPrEP受診時にB型肝炎の検査をするから、クリニックがどの服用方法が可能か教えてくれるだろう。
成功させるための習慣: 計画性。彼の本当のスキルは薬を飲むことじゃなく、ほとんどのゲイよりも早く「今夜、ありそうだな」と気づくことなんだ。
もしうまくいかなくなったら: 事前服用なしの突発的なセックスや、服用中止前の薬を飲み忘れる。代替策としてPEPチェックリストを確認しよう。もしそれが頻繁に起こるようなら、毎日PrEPの方が合っているかもしれない。
スタック3:治療(U=U)
向いている人: HIVと共に生き、治療を受けていて、ウイルス量が検出されない(アンディテクタブル)ゲイ。
- 毎日: 治療薬を1錠。
- 3〜6ヶ月ごと: ウイルス量検査。アンディテクタブルが継続していることを確認するための検査だよ。
- 3ヶ月ごと(性的にアクティブなら): 他のゲイと同じように性感染症スクリーニング。ウイルス量は淋菌感染症には関係ないからね。
- 一度きり: ワクチン接種を完了する。
カバーできること: HIVのパートナーへの性的感染は、ウイルス量が検出されない間はリスクゼロだよ(ウイルス量が200コピー/mL未満に維持され、それが確認されている状態)。それは「低い」んじゃなく、「ゼロ」なんだ。
弱点: スタック1Aと同じ細菌性や皮膚接触による性感染症。コンドームを使うかどうかは、誰にとっても同じように選択肢なんだ。
見落とされがちなこと: これはスタック1と同じようなシステムだよ。毎日薬を飲み、クリニックに定期的に通う。薬は違うけど、形は同じだ。彼のパートナーは彼からのHIV感染を防ぐためにPrEPを必要としないけど、他の相手とのセックスのためにPrEPを飲む人もいるよ。
もしうまくいかなくなったら: 長期間の飲み忘れ、あるいは治療の中断。代替策としては、クリニックに戻る。そして、ウイルス量が再び確認されるまでは、コンドームを使うか、パートナーがPrEPを使うようにしよう。
スタック4:コンドーム+クリニック
向いている人: PrEPを服用していないゲイ。自分の選択で、これから始めようとしている、あるいは住んでいる場所でPrEPの入手が難しい、といった理由でね。
- 毎回: 適切なサイズのコンドームと適切なローションを使う。
- 3ヶ月ごと: クリニック受診。何もなくても全ての検査項目を受けよう。
- 一度きり: ワクチン接種を完了する。
- いざという時のために: PEPがどこで、どれくらい早く手に入るか正確に知っておく。彼にとって、この層は付け足しじゃないんだ。
カバーできること: コンドームを毎回正しく使えば、HIVと細菌性の性感染症を大きく減らせる。
弱点: 毎回、その場での判断に頼ることになる。コンドームが破れたり、外れたり、使わなかった夜には、その下には何の層もない。だから、他のどのスタックよりもPEPへのアクセスが重要になるんだ。
「見て見ぬふりをする人」との違い: それはクリニックとのつながりだ。このゲイは前回の検査日を知っていて、コンドームをシステム全体だとは考えていない。「見て見ぬふりをする人」は、同じ層を検査に行かない言い訳にするんだ。
もしうまくいかなくなったら: コンドームが失敗したり、使わなかったりする。代替策としては、できるだけ早くPEPを飲む(理想は24時間以内、遅くとも72時間以内)。その後、予定通り検査を受けよう。もしそれが頻繁に起こるようなら、PrEPについて相談する時期だ。
スタック5:カップル
向いている人: 一緒にいる2人のゲイ(一夫一妻制、オープン、あるいはその中間でも)。どちらか一方が陽性、陰性、あるいは両方ということもあるだろう。
- 最初: 2人で一緒に検査を受け、ウィンドウ期が過ぎたら再度検査を受けよう。それが基本ラインだ。
- 合意: 口に出して確認する。思い込みは禁物だ。クローズド?オープン?もしどちらかが関係の外でセックスしたらどうするのか、相手に伝えるのか、そして2人とも検査を受けるまでは何を変えるのか、話し合っておこう。
- 継続的に: チェックデートを設ける。定期的に一緒に検査を受けよう。責め合うためじゃなく、関係を維持するためだよ。
- 複合感染状況の場合: 陽性のパートナーはウイルス量を検出されない状態に保つ。多くのカップルは陰性のパートナーにもPrEPを加えるよ。特にオープンな関係ならね。
カバーできること: 実際に合意が守られている。
弱点: 合意そのもの。カップルがお互いの既知の感染状況から感染することは稀だよ。感染するのは、合意の外で、決して話されないことによってなんだ。
成功させるための習慣: ロマンチックに感じられなくてもルーティンを守る。信頼は感情だけど、検査は生物学的事実だからね。
もしうまくいかなくなったら: 合意外のセックス、あるいは誰も明確にしなかった隙間でのセックス。代替策としては、HIVのリスクがあるならまだPEPの時間があるうちに、早めに伝える。2人とも適切なウィンドウ期で検査を受けるまでは、お互いの間でコンドームを使おう。その後、実際に起こっていることに合わせて合意を見直す。
スタック6:パーティースタック
向いている人: パーティーやサウナ、長期休暇中にセックスをすることが多いゲイ。時にはケムセックスも絡むことがある人だ。
- HIV: 注射によるPrEP、あるいは週末が始まる前にアラームを設定した毎日PrEP。ケムセックス中は毎日の服用を忘れがちだからね。
- 6〜8週間ごと: クリニック受診。全ての検査項目に加えてC型肝炎も検査しよう。相手が多いほど、より頻繁な検査が必要になるからね。
- 週末の前に: 自分がどこにいるか知っている仲間を決めておく。GHBの服用量は時間を決めて書き留めておく。彼に合っていれば、DoxyPEPの計画を事前にクリニックと相談しておく。
- 後: 翌日には体調確認をしよう。何か違和感があったら、適切なウィンドウ期に検査するんだ。
カバーできること: HIVは確実にカバーできる。細菌性の性感染症も素早く発見できるよ。
弱点: 判断力。セックス中に何かを思い出すことに頼る層が多いほど、スタックはもろくなる。だから、このスタックは全てを事前に準備しておくんだ。
もしうまくいかなくなったら: 飲み忘れ、時間の見失い、予定より長く続くセッション。代替策としては、仲間に連絡、PEPチェックリストの確認、そして恥ずかしがらずに予定通り検査を受ける。
スタック7:スタータースタック
向いている人: ゲイとのセックスが初めてのゲイ、セックスのケアに慣れていない人、あるいは期間が空いて再開する人。
初日から全部の層を揃える必要はないよ。必要なのは一度のクリニック受診。その一度の受診で、同時に3つの層が始まるからだ。
- 基本検査 — 自分の状態を知るため。
- 最初のワクチン接種 — 残りの接種も予約しておく。
- PrEPについての相談 — 今すぐ始めるか、後で始めるかにかかわらず。
それまでは、自分に合ったコンドームと、PEPがどこにあるか知っておく。
弱点: スタックのほとんどはまだ構築されていない。それでいいんだ。それは出発点であって、最終的な判断じゃないからね。
成功させるための習慣: 最初の受診を終える前に、2回目の受診を予約する。
もしうまくいかなくなったら: 最初の受診を先延ばしにし続けてしまう、あるいはワクチンの途中で止まってしまう。代替策としては、今すぐ予約する。遅れてもいい、問題は全くしないことだからね。そして、それまでに何かあった場合、PEPはスタックが完成するのを待ってくれない。
比較表
| スタック | 毎日の習慣 | クリニックに通う頻度 | 主な弱点 |
|---|---|---|---|
| 1A — 毎日PrEP | 薬を1錠 | 3ヶ月ごと(非常にアクティブなら6〜8週間ごと) | 細菌性の性感染症(早期発見) |
| 1B — 毎日PrEP+コンドーム | 薬を1錠、コンドームを常備 | 3ヶ月ごと | 皮膚接触による性感染症 |
| 2 — オンデマンドPrEP | セックスの前後で服用 | 性的にアクティブな間は3ヶ月ごと | 予定外のセックス |
| 3 — 治療(U=U) | 薬を1錠 | ウイルス量検査3〜6ヶ月ごと、性的にアクティブなら性感染症検査3ヶ月ごと | 細菌性の性感染症(早期発見) |
| 4 — コンドーム+クリニック | 毎回コンドーム | 3ヶ月ごと | その場での失敗 |
| 5 — カップル | 各自のスタックによる | 2人で定期的に検査 | 言葉にしていない関係外のセックス |
| 6 — パーティースタック | 注射またはアラーム付きの薬 | 6〜8週間ごと | セックス中の判断力 |
| 7 — スターター | — | 最初の受診、その後の受診 | まだ構築途中 |
3番目の列を見てごらん。このリストのすべてのスタックに共通しているのは、定期的にクリニックに行くことだ。薬が変わっても、コンドームの選択が変わっても、毎日の習慣が変わっても、クリニックは変わらないんだ。
安全でない状態ってどんな感じ?
特定の行為のことじゃない。特定の感染状況のことでもないし、特定の相手の数のことでもない。安全でない状態とは:
- クリニックとの接点がない — 自分自身をチェックしないスタック。
- 1つの層がシステム全体だと見なされている — どの層であっても。
- 調子の良い週だけ機能するスタック — 習慣ではなく、気合で成り立っている。
もし自分のスタックがこれらに当てはまるなら、全てをやり直す必要はないよ。欠けている習慣を加えればいいんだ。
まとめ
一番責任感があるように聞こえるものではなく、自分の生活に合ったスタックを選ぼう。最高のスタックは、来年も続けていられるものだからね。