2026年1月より、マルタでは公衆衛生システムを通じてPrEPが完全に無料になった。これは朗報だ。問題は構造的なものだ。島全体で薬を処方する唯一の拠点、それがマターデイ病院の性尿器科(GUクリニック)だ。MSMのコミュニティが集中している小さな島では、これはボトルネックになる。すぐにサービスを受けられると思って行くと、そうはいかないことを知っておこう。列に並ぶことになるが、何が起きるか知っておくことは重要だ。

👤 誰が利用できるか

マルタのPrEPプログラムは、一部の北欧諸国のように厳格な人口統計学的適格基準を公表していない。実際には、GUクリニックはHIV陰性で、臨床的なリスク評価がそれを支持する人には誰にでもPrEPを処方する。これには大まかに以下のような人が含まれる。

  • 複数のパートナーがいたり、コンドームを常に使わないゲイ男性(MSM)
  • HIVのリスクが高いトランスジェンダーの人
  • HIV陽性のパートナーを持つ人
  • その他、臨床的にリスクが高いと判断される人 — 例えば、セックスワーカー、最近性感染症にかかった人など

無料プログラムを利用するのに、マルタのIDカードや健康保険は必要ない。GUクリニックは秘密厳守でサービスを提供している。患者ファイルを作成するために、身分証明書(パスポートまたは国民IDカード)を持参する必要があるが、このサービスは居住資格に左右されない。

🗺️ 利用方法

ルートは一つ。マターデイ病院のGUクリニックだ。

  1. 予約を入れよう。 クリニックに直接 +356 2545 7491 または +356 2545 7494 に電話して、PrEPの評価を受けたいと伝えよう。診察は無料で秘密厳守だ。
  2. 初期検査。 初診時に、クリニックはHIV、B型肝炎、梅毒、腎機能の血液検査と、通常の細菌性性感染症の検査(スワブ)を行う。全て院内で行われる。
  3. 処方。 検査結果が問題なければ、専門医が処方箋を出す。これは市中の薬局に持って行くのではない。無料のPrEPは、指定された公衆衛生薬局でのみ調剤される。
    • マターデイ病院薬局
    • フロリアーナ・ヘルスセンター薬局
    • パオラ・ヘルスセンター(チェンス・モラン・センター)薬局
    • ゴゾ総合病院薬局

マルタのPrEPサービスは真に一元化されている。かかりつけ医を通じて利用するルートも、無料システムに接続する民間の代替手段もなく、マターデイ病院とゴゾ総合病院以外で薬を渡してくれる病院薬局もない。これを事前に知っておこう。

⏳ 予約が取れない場合

GUクリニックが唯一の窓口なので、予約の空き状況は不安定な場合がある。マルタの人口は少ないが、クリニックも規模は小さい。

かかりつけ医によるプライベートオプション(限定的): マルタには少数のプライベートな一般医やプライベートな性感染症専門医がおり、初期検査を行い、プライベートな処方箋を出すことができる。しかし、マルタのプライベートな性感染症医療分野は、他の主要なヨーロッパ諸国と比較して手薄だ。このルートを選んだ場合、診察と薬(プライベート薬局でのジェネリックTDF/FTC)の両方に自己負担で支払うことになる。それでも、GUクリニックが混雑している場合は、待つよりも早くPrEPを開始できる。

ゴゾ島にいる場合: ゴゾ総合病院薬局は調剤場所として記載されている。しかし、初めての評価の場合、GU専門医の診察を受ける必要があり、実際にはマターデイ病院へ移動することを意味する。アウトリーチやゴゾ島での評価予約があるか、事前にクリニックに問い合わせてみよう。プログラムは進化している。

郵送による輸入: EU域外から郵送で処方薬をマルタに輸入することは違法だ。マルタは完全なEU加盟国として標準的なEU医薬品輸入規則を適用しており、税関が荷物を差し押さえる。これは実行可能な回避策ではないし、無料の公共アクセスが利用可能になった今、そうする必要もないはずだ。

開始前に検査しよう。 どのような方法で入手するにしても、HIV陰性が確認される前のPrEP服用は絶対にやめよう。未検出のHIV感染がある状態でPrEPを開始すると、薬物耐性を持つウイルス株が発生するリスクがあり、治療がはるかに困難になる。プライベートな方法や個人で薬を入手する方法を検討している場合でも、検査は必須だ。

🔄 その後の流れ(モニタリング)

PrEPを開始したら、3ヶ月ごとにモニタリングのためにGUクリニックに戻る。これは処方を継続するために必須だ。これを受けないと処方が失効する。

四半期ごとの受診では以下が含まれる。

  • HIV検査(第4世代) — 陰性であることを確認するため
  • 性感染症検査 — 梅毒、クラミジア、淋病。クリニックが喉、性器、直腸の3箇所すべてから検体を採取しているか確認しよう。尿サンプルだけでは、ゲイ男性の細菌性性感染症のごく一部しか検出できない。もし聞かれなければ、自分から確認しよう。
  • 腎機能 — クレアチニン/eGFRは毎回の受診で確認する必要がある。標準的な経口PrEP(TDF/FTC)は腎臓で処理されるため、このモニタリングが重要だ。
  • ワクチン — これらの受診を利用して、A型肝炎、B型肝炎、HPV、Mpoxの接種状況を確認しよう。予防プログラムの対象者には、GUクリニックで一部のワクチンが無料で接種できる場合がある。別途行くのではなく、初診時に尋ねてみよう。

公共プログラム内のすべてのフォローアップ検査と診察は無料だ。

💊 利用可能なもの

  • 経口PrEP(毎日服用): 標準的なものだ。ジェネリックのTDF/FTC(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩/エムトリシタビン)。毎日1錠。

経口PrEPを毎日服用する場合、直腸組織で最大の予防効果に達するには7日間連続で服用する必要がある。その最初の1週間はコンドームを使おう。

  • オンデマンドPrEP(2-1-1): セックスの2~24時間前に2錠、24時間後に1錠、48時間後に1錠。ゲイ男性の肛門性交にのみ有効性が証明されている。B型肝炎の人は不向きだ。自分のライフスタイルにこの方法が合っているか、GUクリニックの医師に具体的に尋ねてみよう。この方法だと服用する薬の量が大幅に減る。

  • 注射型PrEP(CAB-LA / Apretude): 2026年現在、マルタの公共プログラムでは資金提供されておらず、利用もできない。ここでは経口薬が標準治療のままだ。

📊 ルート比較

ルート費用スピードモニタリング
GUクリニック(公立)無料予約の空き状況によるクリニックが対応
プライベートな一般医/専門医自己負担(診察費+薬代)予約が取れれば早い患者が調整する必要がある
個人輸入違法(税関が差し押さえ)違法(税関が差し押さえ)該当なし

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