ルクセンブルクは、国立健康保険基金(Caisse Nationale de Santé、CNS)が運営する国費負担の医療保険制度を採用している。ルクセンブルクで合法的に働いている、または居住している人は全員、合同社会保障センター(Joint Social Security Centre、CCSS)を通じてCNSに加入することが義務付けられている。
🏥 誰が医療を受けられる?
居住者と雇用者
ルクセンブルクで働いている(国境を越えて通勤する労働者として隣国に住んでいる場合でも)、または合法的に居住しているなら、雇用主によって、または任意登録によって、自動的に社会保障制度に加入する。13桁の登録番号(matricule number)が記載されたCNSカードを受け取る。
観光客と一時滞在者
他のEU諸国からの訪問者であれば、欧州健康保険カード(EHIC)で、居住者と同じ条件でPEPを含む医学的に必要な治療がカバーされる。EU圏外からの場合は旅行保険が必要になるが、緊急治療が拒否されることは決してない。
HIV BerodungのようなNGOが提供する匿名検査サービスは、CNSカードや身分証明書を必要としない。そのため、観光客、書類のない人、CNS登録待ちの人に最適だ。
🚪 ナビゲーションの重要原則
厳格なゲートキーピング(受診制限)があるシステムとは異なり、ルクセンブルクでは専門医に直接アクセスできる。専門医の診察を受けるために、一般医(GP)からの紹介状は必要ない。
ただし、PrEPの開始、PEPの処方、HIV診断の管理といった専門的な性感染症医療サービスについては、ルクセンブルク中央病院(Centre Hospitalier de Luxembourg、CHL)にある感染症国立サービスが、最終的な拠点となる。
📝 新規居住者の登録プロセス
- 雇用: 仕事を始めると、雇用主がCCSSに登録してくれる。
- 登録番号: 13桁の国民識別番号(matricule)が記載された加入宣言書が届く。
- 登録の違い:
- EU市民: ルクセンブルクに住み、働いている場合は、雇用主を通じて登録手続きが行われる。働いていない場合は、S1フォームを使用するか、任意登録できる。
- 非EU市民: 有効な居住許可証を保持している必要がある。雇用されている場合は登録が必須で、そうでない場合はCNSへの任意加入が必要になる。
- CNSカード: その後まもなく、CNSから健康保険カードが郵送される。
- 扶養家族: 家族(共同被保険者)はCNSを通じて直接登録できる。
- 国立健康ホットライン(CNS): 保険や登録に関する質問は、+352 27 57 1に電話しよう。
第三者支払い制度(Tiers Payant)
ルクセンブルクでは、薬局での処方薬を含む多くのサービスで第三者支払い制度を採用している。CNSカードを提示すれば、国がカバーしない費用(「患者負担分」)のみを支払う。医師の診察の場合、通常はまず全額を支払い、後でCNSに請求書を提出して払い戻しを受ける(成人では通常約88%)。