HIV陽性で抗レトロウイルス治療を受けているなら、欧州連合(EU)内を旅行したり移動したりする際の薬の管理はEU法によって保護されている。でも実際には準備が必要だ。

EHIC(欧州健康保険カード)に基づく自分の権利

  • 医療上必要なケア: 自分のHIV治療は、継続的な医療上必要なケアとして、EU/EEA加盟国ならどこでもEHIC(欧州健康保険カード)の対象となる。旅行中や一時的な海外滞在中も、治療薬を継続する権利がある。
  • ウイルス量モニタリング: 長期間海外に滞在する場合、現地で採血の予約をして、モニタリングを継続できる。ほとんどのEU加盟国がEHICでこれを認めている。

旅行時のチェックリスト

  1. 薬の確保: 常に旅行期間全体をカバーするのに十分な抗レトロウイルス薬と、予備の分も持って行こう。現地ですぐに処方箋を再発行してもらえるとは思わないで。
  2. 医療サマリー: 自分の正確なレジメン(薬剤名、用量)、最新のウイルス量結果、そして処方医の連絡先が記載された書類を持って行こう。可能であれば、渡航先の現地語に翻訳しておくと良い。

薬が切れてしまったら

海外で薬をなくしたり、切らしてしまったりしたら:

  • ブリッジ処方: 現地のHIV専門医か大学病院の感染症科が、帰国するまでのつなぎの処方箋を出してくれる。
  • どこに行けばいいか: 性感染症クリニックやコミュニティのHIV関連団体(現地のCheckpointsなど)は、たいてい適切な専門医を迅速に教えてくれる。緊急の抗レトロウイルス薬の補充に一般開業医を頼りにしないで。

地域差

自分の権利はEU全体で共通だけど、それを支えるインフラはそうじゃない:

  • 西ヨーロッパ・北ヨーロッパ: 一般的に、国境を越えたケアの管理に慣れた総合的な性感染症クリニックや病院が見つかるだろう。
  • 東ヨーロッパ・南ヨーロッパ: 一部の国では、首都圏以外ではHIVケアのインフラが十分に整備されていないところもある。ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアなどに旅行するなら、EATG(European AIDS Treatment Group)のような団体や現地のコミュニティネットワークを通じて、事前に現地のHIV専門医を確認しておこう。

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